2023.02.05
【車庫入れ|知っておきたい3つのポイント】車庫入れの苦手を克服しよう!
運転の苦手を克服スキルレシピ
マニュアル通りに車庫入れをしようと試みても、上手くいかなかった経験はありませんか?
その原因として、マニュアル通りに車を動かすのが難しいことや、様々な形状の駐車場があることなどが考えられます。
今回は駐車を成功させるために知っておきたい、3つのポイントを紹介します。
1.内輪差を知る
前進するときは内輪差を意識
前進して車庫から出る際には、前タイヤより後ろタイヤが内側を通るため、内輪差を意識してハンドルを操作しましょう。🔰内輪差とは、車が曲がる際に生じる、内側の前タイヤと後ろタイヤの軌道の差のことで、おおよそホイールベースの長さの3分の1くらいです。
後退するときは内輪差を気にしない
後退して車庫へ入れる際は、後ろタイヤが通る軌道より、前タイヤが中側(車体下)を通ります。🔰後ろタイヤが入口角の内側を通れば、前タイヤを気にする必要はありません。
2.外輪差を知る
後退するときは外輪差を意識
ハンドルを右に切って後退する際は、車の左側前部分が膨らむ特徴があります。
これは外輪差があることに加え、オーバーハングの部分も影響するからです。
🔰外輪差とは、車が曲がる時に生じる、外側の前タイヤと後ろタイヤの軌道の差のことで、おおよそホイールベースの4分の1くらいです。
ハンドルを切る前に余裕があるか確認
道路に沿って平行に停めた場合、ハンドルを右いっぱいに切り後退する際に、車の左側前部分が膨らむことを考え、おおよそ1mから1.5mくらいの余裕を持っておくとよいでしょう。
💡車種により膨らみ方が異なりますので、実際運転する車がどれくらい膨らむか、安全な場所で試してみましょう。
一番簡単な駐車とは
ハンドルをいっぱい切ることで、外輪差が大きくなるうえハンドルの調整が難しくなることがあります。
極端にいえば駐車スペースの入口ラインに対し直角の延長線上から駐車をスタートさせることができれば、外輪差やハンドル操作がないため、最も簡単な駐車となります。
従って、駐車を簡単にするためには、車を直角に持ってくるように車両を誘導することが、効果的な方法といえます。
3.後ろタイヤの動きを意識する
駐車スペースに近づくまでに角度をつける
目的の場所へ車を誘導するには、後ろタイヤをどこに持っていくかが重要です。
スムーズに車庫入れをするためには、入口ラインに対し、できるだけ車に角度をつけた状態にして、右バックの場合は、右側ライン(駐車スペースの右側延長線)に右後ろタイヤが通過できるように誘導します。
🔰右バックとは、右にハンドルを切りバックをすることをいいます。
駐車スペースが狭いときは?
駐車場前のスペースが狭いときは、車体に角度をつけるのが難しいのですが、少し車を斜めにした状態から、バックしなが徐々に車に角度をつけていきます。駐車の手順(右バック)
スタートの位置では、車の左側に膨らんでくる分のスペースをあけておきます。
右側にもスペースを取ります。この右側のスペースがあることで、車を移動させながら角度をつけることができます。
右側ライン(駐車スペースの右側の延長線)に、車に角度を付けた状態で右後ろタイヤが通過するようにハンドルを調整します。
右側ラインと車体が平行になったら、ハンドルを戻し真っすぐにバックします。
切り返しも大切
狭い場所では接触の危険性も高まります。駐車スペースに近づいたら一旦ハンドルを切り返して、入口ラインに対し角度をつけてからバックします。
無理せず切り返しをして、危険リスクを軽減させましょう。
🚙 詳しい車の誘導の方法は、ペーパードライバー講習にて実践します。
直角にバックする場合
車の動きを知る
上図では、運転席と駐車したいスペースの隣の隣のスペースの中心を合わせた位置がスタート位置です。
スタート位置からハンドルを右にいっぱい切りバックし、駐車スペースに対し、車がまっすぐになったらハンドルを戻します。
この方法はいわゆる「直角バック」というものです。
「直角バック」は一見簡単そうに思えますが、実際には駐車場の形状などによりできない場合があります。
また、スタート位置が少しズレるだけで、思った場所へ車が移動しません。
駐車のマニュアルは必要ない?
駐車マニュアルは、基本的な駐車の形をイメージするために必要な場合があります。ただ、どのようなマニュアルで車庫入れをしても、ピッタリと一回も切り返しせずに思った場所へ車を移動させるには、経験とコツが必要です。
ですが、車の特徴と動き方を知ることで、駐車のコツを早くつかめるようになり、上手くいかなかった部分を修正できるようになります。
駐車を成功させるために、内輪差と外輪差を理解し、車の動き方を知ることから初めてみてはいかがでしょうか。